日本では、毎年9月に試験が行われます。
ご相談が多い試験に向けての勉強方法を書きます。
試験勉強に費やす時間
働きながら、勉強される方が多いと思います。
3ヶ月間は、試験に向けての勉強時間をとっておくと、安心です。
10月に試験があるため、7月から開始です。
他国のラクテーションコンサルタントの試験対策の経験談を読むと、5〜6ヶ月間の勉強時間をとって、合格した方が多いです。
これは、助産師として、母乳育児に関わってきた、勉強してきた経験にもよります。
受験資格として、経験が5年以上が望ましいとして、
母乳育児に関わってきた経験年数により目安にしてください。
*助産師としての経験年数ではありません。
5年〜10年未満 3ヶ月
10年以上 2〜3ヶ月
専門的に母乳育児を勉強してきた助産師であれば、エビデンスの知識もあるため、練習問題を解きながら1ヶ月勉強することで、試験対策になるでしょう。
夜勤やハードな業務のため、ゆっくりペースで勉強したい方は、5〜6ヶ月の勉強時間を考えておくことをおすすめします。
参考書
後輩や試験対策でご相談を受けて、合格した方にご紹介した参考書です。
ご参考になさってください。
母乳育児支援 理解度チェック問題集 基礎・応用400問 ヘルス出版 3280円
一問一答方式で記載してあります。
基礎200問、応用200問に分かれて載っています。
答えに解説が書いてあり、理解しやすいです。
解説で、もう少し説明が欲しい場合は次に紹介する「母乳育児支援講座」を読んでみてください。
基礎から学びたい方、
母乳育児のエビデンス、母乳成分・免疫など、知識に不安がある方におすすめです。
間違えた問題に付箋を貼り、何度も解くと知識定着につながります。
ただこれ一冊では、ラクテーションコンサルタントの試験範囲は網羅していないため、すべて覚えてたとしても合格ラインに達するのは、難しいと考えます。
母乳育児支援講座 南山堂 改訂版 4950円
臨床でもよく使用する私も大好きな参考書です。
学生さんや後輩に説明する時に、この本を開くと、説明しやすく、聞いている側もあとで振り返ることができます。
ラクテーションコンサルタントの試験を受けなくても、助産師として持っておきたい一冊です。
妊娠中から産後7日までの母乳育児支援について、主に書いてあります。
この本に書いてある内容は、試験前までに頭に入れておきましょう。
全部覚える必要はないですよ☺️
でも母乳育児支援に携わる助産師として知っておきたい知識なので、試験対策だけではなく、自分の知識や支援時にも役立ちます。
Amazonで購入できます。
写真は、初版です。改訂2版の新しいものが販売されています。
Comprehensive Lactation Consultant Exam Review Fifth Edition Linda J.Smith 英語版
一番おすすめのテキストです。
英語ですが、実際の試験と同じ形式で出されているので、本番も解きやすいです。
同じ問題は出ませんが、試験形式に慣れておくこと、知識として入れておくには、おすすめです。
試験は、米国やオーストラリアの母乳育児について出されることもあり、文化的な知識も必要になります。
日本では、難しいと思うことが選択肢が、正解となる問題も少なくないです。
ラクテーションコンサルタントの試験を受ける方に、とってもおすすめなのですが、
紙の本は14000円くらい、Kindleだと13500円くらいと、価格が高いです。
(レートによって異なります)
またすべて英語になります。
「英語と聞いただけで、お願い!拒絶しないで〜。」と、思うくらい試験対策にはおすすめなので、
後輩には、Kindleで購入して、翻訳機能を使用しながら、問題を解くという方法も提案したりしています☺️
約1100問の問題が載っています。
答えと解説は、後に載っています。
Kindleのサンプルでダウンロードできるのは、問題のみになりますから、購入しないと、答え合わせはできません。
問題は、試験で出題される項目ごとに網羅されています。
全く同じではないですが、似ている問題が出るので、試験当日に答えがすぐわかったという後輩もいました。
職場の同僚は、全員、この本で試験勉強をしています。
それほど専門用語は出てこないので、英語をそのまま読んで答えてもいいですし、
紙の本だと、翻訳機能を使うにも1100問解くのに時間がかかってしまうので、
Kindleの翻訳機能を活用しながら、解くのもおすすめです。
1100問全部解くのに時間がかかります。
1回では不安だから、2回はしておきたいので、早めに取り組むことをおすすめします。
紙の本(ペーパーバック)は、Amazonで購入できます。
電子書籍は、AmazonでKindle版を購入できます。
お値段が安めの前のバージョンも売られていますが「第5版 Fifth Edition」が最新版です(2024年7月)。
母乳育児支援スタンダード 第2版 4840円
NPOラクテーションコンサルタント協会から出版されている本です。
概論から、母乳育児の基礎的知識、ラクテーションコンサルタントとしてのあり方などが、項目ごとに各先生が書かれてたものが1冊にまとめられています。
試験を受けるためのL-CERPsを「Lactation Education Resources」で受けた方は、項目によっては、オンライン動画で学んだことを、日本語で1冊にまとめてくれた本と感じるかも知れません。
Amazonで購入できます。
写真は、初版です。改訂2版の新しいものが販売されています。
以上、4冊の参考書をご紹介しました。
母乳育児のスペシャリストを目指すのであれば、4冊全て読むことで、かなり学びになります。
外国人の患者さんも増えているため「Comprehensive Lactation Consultant Exam Review」では、
母乳育児に使用する単語や言い回しを覚えることができますね。
応援メッセージ
ラクテーションコンサルタントは、試験を受けるまでに研修でポイントを取得しなくてはならないですし、
研修を終えても、合格点を獲得するには、試験対策が必要になってくる道のりの長いライセンスです。
受験料も約7万円ほど(レートによって異なります)で、決してお安くはないですね。
「ラクテーションコンサルト」のライセンスを取得することは、助産師としての自信になります。
そして、母乳育児支援のスペシャリストの一歩になります。
夜勤や連続日勤で、帰宅後はぐったりの中、試験勉強に取り組むこと
その上、家事や育児と、日々追われながら、ライセンスを取得しようと頑張るあなたを
同じ助産師として、素晴らしいと思います✨
10月の試験合格を応援しております。
助産師さん、看護師さんのキャリア相談を受け付けています。
今後のキャリアや結婚・育児中の働き方、海外での勤務など幅広く対応しております。
他に教員経験による看護師を目指す高校生・社会人向けに受験校のご相談、受験面接練習
助産師を目指す看護学生さんの進学相談
看護学生さんの就職、キャリア相談なども受け付けています。
*全てオンラインでの対応となります。